豆知識〔ヒストリー〕    



  ・Rの移り変わり<初期>
  ・Rの移り変わり<ニスモ>
  ・Rの移り変わり<中期>
  ・Rの移り変わり<後期>
  ・Rの移り変わり<Vスペック>
  ・Rの移り変わり<VスペックU>
  ・Rの移り変わり<番外編・N1>


   


《 R32豆知識 No.003 〜Rの移り変わり<初期>〜 》

今回から6回にわたり、32Rの移り変わりを書こうと思います。
初めは、16年という長い眠りから覚めたばかりの初期モデルについてです。

【初期モデル 1989.8.21 DEBUT】

○デビューと共に高い完成度を誇っていたファーストモデル

 フルモデルチェンジによりスカイラインが8代目へと代わったことを期に、GT−Rは16年ぶりの復活を遂げた。
 73年に発売されたKPGC110に次ぎ、3代目となるこのGT−RにはグループAレースで勝利することを目的として、280psを発揮する高出力エンジンRB26DETTや 電子制御された4WDシステム・アテーサE−TSといった最高の技術が惜しみなく投入された。
 こうして89年5月21日の発表から遅れること3ヶ月、同時発売のGTS−4と共にデビューを果たしたGT−Rは最速の名を欲しいままにしていた。
 ハードなスポーツ走行に寄与する16インチのアルミホイールに扁平率50%のタイヤという組み合わせは、今でこそ珍しくないものの、当時このサイズを標準装備したことは大きな話題となった。
 また保安基準改正前であったため、車重が1430kgと軽く、後に登場するGT−Rニスモの1400kgに次ぐ軽量なモデルでもあった。
 数少ないウイークポイントの中の一つとして挙げられるヘビーウェイトの影響が薄く、機敏な走りが楽しめることから、今でもスポーツ走行重視派のユーザーからの評価は高い。

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、145ページ

※ 御願い ※ 記載内容が間違っているようでしたら、ご指摘御願いします。

《 R32豆知識でした 》

   


《 R32豆知識 No.004 〜Rの移り変わり<ニスモ>〜 》

32Rの移り変わり2回目は、グループAレースで勝利するためのエボリューションモデルとして誕生したニスモモデルについてです。

【ニスモ 1990.3.11 DEBUT】

○より戦闘力を高めるために徹底した軽量化が施された

 発売から半年が経過した90年3月11日、グループA対策のエボリューションモデルとしてGT−Rニスモは誕生した。
 限定販売による希少性に加え、発売後間もなく開催が予定されていた全日本ツーリングカー選手権のため、予約で500台が完売したという逸話も残っているほど人気の高いモデルであった。
 外見での大きな変更点はバンパーに2つのダクトを設けたこと、インタークーラー前の金網を廃止したこと、そして小型のリアスポイラーやフードトップモールなどのエアロパーツを追加したことで、あとは軽量化のためにリアワイパーが省略されたことくらいである。
 ただ、エンジンに関してはレースでの耐久性を考慮し、タービンの材質をセラミックからメタルに変更している。基本的な仕様はセラミックのものと同じだが、A/Rをやや高速走行向けのものに変更するなど、細かなリファインを施してある。
 レースに必要ないエアコンやオーディオも軽量化を目的に省略された。また、同様の理由からABSも装備されていないため、ぎっしりと補機類が詰め込まれたエンジンルーム右奥にポッカリと隙間が空いているのも、このモデルの特徴である。

〔主な仕様変更点〕

●ターボチャージャーのタービンホイール材質をセラミックからメタルに変更
●フロントバンパーにエアインテークを追加
●フードトップモールの追加
●サイドシルプロテクターの変更
●小型リアスポイラーの追加
●リアワイパーの廃止
ABSの廃止
アクティブアメニティシステムの廃止

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、146ページ

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《 R32豆知識でした 》

   


《 R32豆知識 No.005 〜Rの移り変わり<中期>〜 》

32Rの移り変わり3回目は、以外にも安全性を強化し、速さを犠牲にした中期モデルについてです。

【中期モデル 1991.8.20 DEBUT】

○安全性の向上と引き替えに機動性がスポイルされた

 初のマイナーチェンジは、以外にも安全面の見直しという形で行なわれた。
 これはGTS25の追加に伴いスカイライン全車に行なわれ、サイドドアビームの追加装備などが主なものだった。
 安全基準の変更によって安全性の向上が図られたものの、50kgという大幅な重量増を強いられたことで、GT−Rの魅力が薄れたとの声を上げるユーザーもいた。
 外見から判断できる変更点は、ヘッドライトのプロジェクターのレンズが微妙に大型化されたことくらいで、バルブがH1に変更されたものの、なかなか見分けるのは難しい。
 インテリアでは内装の材質が変更され、センターコンソールのまわりにシボが加わり、表面がツルツルだった前期モデルに比べ、やや高級感が増している。
 この時点では運転席SRSエアバッグは、まだオプション設定であった。

〔主な仕様変更点〕

●運転席SRSエアバッグをオプション設定
サイドドアビームの追加
●シートベルト警告灯の追加
●衝撃吸収ステアリングパッドの採用
●室内難燃化材料の採用
●ロールオーバーバルブの採用

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、147ページ

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《 R32豆知識でした 》

   


《 R32豆知識 No.006 〜Rの移り変わり<後期>〜 》

32Rの移り変わり4回目は、Vスペックを除けば最終型ともいえる後期タイプについてです。

【後期モデル 1993.2.3 DEBUT】

○中期モデルの安全性改良に続き駆動系が重点的に見直された

 93年のマイナーチェンジでは駆動系、主にクラッチの構造が見直された。
 クラッチは、ブースター付き油圧作動プッシュ式からブースター付き油圧作動プル式へと変更されている。それに伴い、クラッチカバーの取り付け荷重が750kgから850kgへと強化された。併せて改良されたシンクロメッシュによって、クラッチペダルの操作性が飛躍的に向上している。これによって、中期モデルで高められた安全性と併せて、どんな人でもより安全に、ハイレベルなドライブが楽しめる高性能なクルマへと進化した。
 ちなみに、後期モデルである94年モデルの一部から、リヤデフのカバーが冷却効果の高いフィン付きのものから、ローレルと同じタイプの丸型へと、コストダウンが目的と思われる変更が実施されている。
 中期モデルまでは7色と豊富にあったボディカラーバリエーションだが、後期モデルではダークブルーパールとグレイッシュブルーパールの2色が廃止され、全5色となった。

〔主な仕様変更点〕

●クラッチ構造をプッシュ式からプル式に変更
●94年モデル途中からリアデフカバー形状を変更
●ボディカラーからダークブルーパールとグレイッシュブルーパールを廃止

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、148ページ

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《 R32豆知識でした 》

   


《 R32豆知識 No.007 〜Rの移り変わり<Vスペック>〜 》

32Rの移り変わり5回目は、全日本ツーリングカー選手権の3年連続優勝を記念して作られたVスペックについてです。

【Vスペック 1993.2.3 DEBUT】

○ストッピングパワー不足を補う装備が拡充された

 後期型と時を同じくしてデビューしたVスペックは、全日本ツーリングカー選手権におけるスカイラインGT−Rの3年連続優勝を記念したパックオプションとして登場した。
 Vスペックは、世界でも有数のブレーキメーカー、ブレンボ社製のアルミ対向4ピストン式ブレーキキャリパーとローターを装備する。また、冷却効果の高さで定評のあるBBS社製鍛造アルミホイール(17×8JJ)に加えてタイヤもブリヂストン・ポテンザRE010(225/50R17)が奢られている。
 タイヤが16インチから17インチへとサイズアップされたことによって、アテーサE−TSも煮詰め直され、従来の特性を損なうことなく最大限に性能が引き出せるように進化した。
 スカイラインGT−Rはレースシーンで絶頂を極め、N1ベース車両も従来のGT−RニスモからVスペック装着車へと変更された。この世代交代により、ユーザーはモータスポーツのレースシーンをより身近に感じることができるようになったと言えるだろう。
 Vスペックは、車体番号では特に標準車との区別はされていない。価格は526万円高価だが、最終的には1453台が生産された。

〔主な仕様変更点〕

ブレンボ社製ブレーキキャリパー及びローターの採用
BBSアルミホイールの採用
225/50R17サイズのタイヤを採用
ATTESA E−TSの最適化を図る

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、148,149ページ

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《 R32豆知識 No.008 〜Rの移り変わり<VスペックU>〜 》

今回で最終回の32Rの移り変わり6回目は、全日本ツーリングカー選手権の3年連続優勝を記念したVスペックに続き、4年連続優勝を記念して作られたVスペックUについてです。

【VスペックU 1994.2.14 DEBUT】

○念願の扁平率45%タイヤが標準装備になった

 93年の全日本ツーリングカー選手権で、星野一義・影山正彦が駆るカルソニックスカイラインがシリーズ優勝を飾り、スカイラインGT−Rは4年連続優勝を果たした。その4連覇を記念して、VスペックUは94年に登場。
 ブレンボ社製ブレーキシステムなどの基本的なスペックは同じなのだが、専用ステッカーと扁平率45%のタイヤ(245/45ZR17)へと変更された程度。要は、タイヤサイズにのみ変更が加えられたモデルなのだが、GT−Rのビッグパワーを確実に路面へと伝達するには、必要不可欠な要素と言っても過言ではない。

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、149ページ

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《 R32豆知識でした 》

   


《 R32豆知識 No.009 〜Rの移り変わり<番外編・N1>〜 》

今回は32Rの移り変わり番外編として、N1モデルについてです。

【N1モデル 1991.7.19 DEBUT】

○即戦力として市場投入されたGT−R/ベース車両としてスパルタンに進化

 91年から始まったN1耐久レース参戦用のベース車両として販売されたGT−Rは、レースに向けGT−Rニスモをステップさせたようなクルマであった。
 軽量化、耐久性向上などの対策はニスモと同様の手法で行なったほか、クラックの発生を嫌ってブレーキローターのピンホールを廃止し、ブレーキ冷却用の導風板が追加されている。
 タービンは当初セラミックを使用していたが、翌年からメタル素材に変更された。

〔主な仕様変更点〕

●フロントバンパーにエアインテークを追加
●フードトップモールを追加
●インタークーラーグリルを廃止
●ブレーキ冷却用導風板を追加
●ブレーキローターのピンホールを廃止
●リアワイパーの廃止
ABSの廃止
アクティブアメニティシステムの廃止
●ヘッドランプをプロジェクター式から異形2灯式に変更

[引用] ハイパーレブvol.56 日産R32GT-R、
株式会社ニューズ出版、平成13年2月20日発行、146ページ

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